彼女とは家も近く、小学校の頃から顔見知りでした。
高校まで一緒だったので、向こうも私のことくらいは知っているような間柄です。
だからといって、特に親しい訳でもありませんでした。
ところが、先日たまたま地元に帰った時に、プチ同窓会のようなものがあり、誘われた所で彼女に再会したのです。
学生の頃は、別に中の下くらいの女の子で、私は全く興味が無かったのに、彼女はガラっと変わっていて、すっかり垢抜けた雰囲気になっていました。
私のこともよく覚えてくれていて、本当は仲良くなりたかったんだと言ってくれました。
私は舞い上がってしまって、浮かれて連絡先を交換しました。
いつメールできる?と聞いたら、「ごめん。彼氏いるからあまりメールとかできないかも・・・」と言われました。
一気にその場がしらけた気がしました。
「マジかよーーーー!?」
もう、その後、どんな話をしてどうやって家に帰ったのかさえ覚えていないほどです。
どうしても諦めきれなくて、彼女に1回メールしました。
彼女からは、少し遅れて返事が来ました。
もう一度送ってみました。もう返事は来ませんでした。
これまでは、好きな女の子に彼氏がいたら諦めていました。
人の幸せを壊すことはできないし、そもそも彼氏に勝てる気がしなかったからです。
ですが、どんなに自分にそう言い聞かせても、今度ばかりは無理でした。
諦めようとすればするほど、彼女が頭から離れません。
どうにかしたいと思い、私はインターネットで恋愛モノを調べあげ、恋愛書籍を読みあさりました。
そうして、ついに発見しました。
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